【閉店】創業44年。数々のヒット商品を生み出し、進化し続ける「ル・パティシエ・クニヒロ」♪ スイーツ買う

2020年12月5日をもって閉店されました

 

 

花小金井の街に「ナポリ洋菓子店」が誕生したのが昭和48年。

平成17年には店名を「ル・パティシエ・クニヒロ」に改め、リニューアルオープンしました。

いまは2代目の村本国裕さんがシェフパティシエとして腕をふるい、国分寺マルイ、エキュート赤羽、

五反田東急ストアにも支店を持つ人気店です。

 

今回は小平を代表する銘菓「小平の夢ちゃん」「菓夢菓夢(かむかむ)」を生み出した

創業者の村本國雄さんにお話をうかがいました。

 

▲「小平の夢ちゃん」160円(税抜)、「菓夢果夢(かむかむ)」160円(税抜)など、焼き菓子コーナーも充実。

 

小平といえば、ブルーベリー栽培発祥の地として知られており、チョコレートやアイスクリーム、

ジュースなどたくさんの商品がありますが、村本さんがブルーベリーの焼き菓子を手がけたのは20年近く前。

「当時は、ブルーベリーを作っているのは島村ブルーベリー園くらいでした。小平洋菓子組合が

ブルーベリーを使った町おこしに取り組み、私が案を出したんです。市内のケーキ屋さんを集めて

うちの2階で講習会やり、作り方を教えました」と懐かしそうに話す村本さん。

 

ふんわりしたブッセにホワイトバタークリームとブルーベリーを入れた「小平の夢ちゃん」、

ブランデーに漬け込んだブルーベリーとクリームをビスケットで挟んだ「菓夢菓夢」は、

今も年代を問わず人気です☆

 

▲「釜焼きプディング」1釜2,000円(税込)。迫力があります☆

 

村本さんは、さらに新商品を考案していきます。次なるヒットは「釜焼きプディング」。

町おこしのために「小平プリン匠の会」が発足され、その一環で考案したもの。

市内の農家の烏骨鶏を使ったぜいたくなプリンです。釜めし弁当の器にヒントを得たそうで、

見た目もインパクト大!

 

「最初は1,500円のプリンなんて高くて売れないと言われましたが、それでもいいと進めたんです。

そうしたら、手土産にもぴったりということで、注文が殺到しました」と村本さん。

濃厚なプリンの上に、フレッシュなブルーベリーはもちろん、フルーツたっぷりなのがうれしいですね♪

 

▲「焼きドーナツ」は各130円(税抜)。油で揚げていないためヘルシーなのも◎

 

そして“ケーキ屋さんのドーナツ”として定番人気の「焼きドーナツ」。油で揚げずに、窯で焼いたドーナツで、

プレーン、ブルーベリー、抹茶、シナモン、チョコレートと5種類あります。

これらの焼き菓子ももちろん自家製。毎日2階の工房で手作りし、袋詰めを行っているんですって☆

▲洗練されたケーキが並ぶショーケース。どれにするか迷ってしまう!

 

入口のショーケースに中には、シェフパティシエ・国裕さんの感性を活かした繊細なケーキがずらりと並んでいます。

一つ一つが宝石のようで、うっとり。「2代目になってから売り上げは2倍になりました。

若いお客さんも増えましたね」と村本さん。

 

ちなみに、毎日8のつく日(8日、18日、28日)はケーキが20%オフ!

とってもオトクですよ☆

 

▲店内の奥でケーキを作る国裕さん。集中している姿はまさに職人そのもの(左)。喫茶スペースにはテーブルが3つあり、ゆっくり過ごせます(右)。

 

お店の奥には喫茶スペースもあります。ケーキを購入して、食べることもできますよ。

こちらでイチオシのケーキをいただきましょう♪

 

▲「ブルーベリーモンブラン」400円、ブレンドコーヒー350円(どちらも税抜)。

 

美しい紫色が印象的な「ブルーベリーモンブラン」。白あんにブルーベリーを加えたブルーベリークリームで

モンブラン風に仕上げています。中のスポンジ生地にもブルーベリーが練り込んであり、軽い口当たりでとっても爽やか♪

 

▲「JAPAN」440円(税抜)。洗練されたフォルムですが、いろんな味や食感が楽しめるんです☆

 

なんといっても一番人気は「JAPAN」です。

これは、国裕さんが2012年にテレビ番組『日本一決定戦 ONE PEAK(ワンピーク)パティシエ選手権』に出場し、

準優勝に輝いたケーキ。オリンピックがテーマだったことから、国旗をイメージして作ったそう。

大会に出すような作品は作るのに手間がかかるため、通常あまり販売しないものですが、ここではちゃんと

ショーケースに並びます。審査員に選ばれた特別なケーキが普通に味わえるのはうれしいですね!

 

口に運ぶと、ふんわりとしたマスカルポーネのムース、サクサクと香ばしいクルスティアン

(ナッツとキャラメルがクリスピー状になっているもの)、イチゴやフランボワーズの甘酸っぱいジュレが

一緒になって夢見心地♪これはおいしい!

 

新しいものに果敢に挑戦してきた村本さんの姿勢は、2代目の国裕さんにも受け継がれているのでしょう。

趣向を凝らした独創的なケーキはホントに魅力的♪さらにどんなケーキが生み出されていくのでしょうか。

歴史あるパティスリーですが、これからがますます楽しみです!

スポット情報

スポット名 ル パティシエ クニヒロ
所在地
営業時間 9:00~22:00
休業日 無休(年末年始を除く)
TEL 042-461-9216
Webサイト http://www.p-kunihiro.com/

この記事を書いた人

こだいら観光まちづくり協会さん