これこそ小平の魅力!駅からすぐトレッキングが楽しめる!?野火止用水路を歩こう♪ 観光とっておき
「小平グリーンロード」(以下グリーンロード)は、
小平市民が愛して止まない自慢のスポットのひとつです。
都立小金井公園、玉川上水、野火止用水、狭山・境緑道をぐるりとつなぐ、
まさに緑の回廊で、その全長はなんと21kmにもなる散歩道。
2015(平成27)年に「新日本歩く道紀行100選」の水辺の道にも認定されるなど、
さわやかなせせらぎと豊かな自然に触れられる、とっても美しい散歩道です。
グリーンロードの北西に位置する“野火止用水路”。
今回は東大和市駅からスタートし、八坂駅へと向かうコースを散策してみます。
東大和市駅からすぐの青梅橋の交差点には、早速「野火止用水放流口」との案内板。
グリーンロードにはこうした案内板が各所に設置されているので、
土地勘がなくても心配せずに、軽快に歩きはじめられますよ♪
きれいに整備された遊歩道を歩きはじめると、なんと野菜の無人販売を発見。
ほどなく小さなせせらぎもあらわれ、歩きはじめから小旅行の気分が味わえます。
ところどころにベンチもあり、疲れたらすぐに休憩できるのもうれしい。
木立の上でさえずる野鳥の声をBGMに、ベンチに腰掛けてせせらぎをのぞくと、
なんと小魚やザリガニの姿が!
しかも、このせせらぎにはホタルが生息しているとの看板も!
駅からすぐの場所で、こんなにも豊かな自然に触れられるとは、ちょっと驚きです!
さわやかなせせらぎを右手に歩を進め、野火止橋を過ぎたあたりから、
散歩道は未舗装の土の道へと様相を変えます。
周囲は多くの木立に囲まれて、なんだか山道をトレッキングしている気分♪
散策したときは雨でしたが、都や市、そして地域の方々によって大切に守られている雑木林は、
小雨に打たれた枝葉が美しく、雨のしずくも手伝って緑の香りが立ち、
もしかして雨天の方がいやされるのでは?と感じさせるほど。
どんな天気や季節でも楽しめちゃうんですね。
歩き進めていくと、ときどき、道の真ん中に伐採されずに生えている木が出現しますが、
決してジャマだなんて感じません。
それよりも、なんだか地域の人々の自然へのいつくしみが伝わってくるよう。
ここでは木が「主役」で、人は「脇役」なのかもしれませんね。
少し開けた雑木林の足元に広がる無数の落ち葉。
思わず童心に返ってエイヤッと踏みしめれば、サクサクという小気味よい音が響きます。
こんな気持ち、子どものころ以来かもしれません(笑)。
ふれあい橋付近で川面のそばに降りて小休止。
そこからしばらく歩くと、やがて散歩道は住宅街へと続き、
ほどなく八坂駅へとアクセスできます。
のんびりとしたペースで数回の休憩を挟み、1時間ちょっとの散歩コース。
江戸時代に造られたという歴史ある野火止用水は、
豊かな自然にもたっぷり触れられる、ちょっと贅沢な散歩道です。
グリーンロードの北西に位置する野火止用水を案内する味わい深い看板。
その歴史はとても古く、造られたのはなんと江戸時代にまでさかのぼるんだそうです。
そんな歴史ある野火止用水の流れは、グリーンロードの南に位置する玉川上水からの
最初の分水なんだとか。
都内5市を流れながら埼玉県の新河岸川へと注ぐ、約25kmの長~い用水路です。
野火止用水の散歩コース内で見ることのできる雑木林。
落葉樹のクヌギ、コナラ、エゴノギ、イチョウなど、多様な木々の中を歩く散歩道は
とっても贅沢。
芽吹きの春、新緑の夏、落葉の秋、霜降の冬と、四季折々の表情が楽しめます。
市の鳥のコゲラをはじめ、野鳥との出会いも楽しみのひとつです。
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こだいら観光まちづくり協会さん
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こだいら観光まちづくり 協会さん
野火止用水は別名、伊豆殿堀ともいわれています。「知恵伊豆」と呼ばれるほど賢明だった、老中松平伊豆守信綱は、玉川上水開削のほうび・加禄を辞退して、玉川上水の水を領地内に引き入れる許可を得、3年の歳月を費やしてついに野火止用水を開通させました。目先の利益より、末永い利益を求める姿、カッコイイですよね!