1歩足を踏み入れると…まるで江戸時代の農村!?小平の原点がここに! 観光
皆さんは、昔の小平がどんな土地だったかをご存じですか?
最初にこの地に住んだのは、一体どんな人たちだったのでしょう。
そんな小平の歴史を、まるごと体験できる場所が「小平ふるさと村」。
小平駅と花小金井駅を結ぶ狭山・境緑道のちょうど中間にあり、
入口に建つ赤い屋根の日本家屋と丸ポストが目印です。
敷地内に入ると、一気に江戸時代へとタイムトリップ。
かやぶき屋根の立派な家屋や、畑の中に建つ小さな家屋、用水路には
水車小屋まであって、昔の人々の住まいと暮らしぶりがカンペキに再現されています。
まるで時代劇のセットの中に迷い込んだような気分で楽しめるのに、無料とは嬉しい限り♪
かつての小平は「逃げ水の里」と呼ばれ、住む人もいない
荒涼とした土地だったそうです。
それが江戸時代初期に玉川上水が開通すると、
人々が移り住んできて開拓が行われ、農村地帯になりました。
昭和の頃までは、かやぶき屋根の農家と一面に広がる
畑の風景があちこちで見られたんです。
この「ふるさと村」には、江戸時代に建てられた農家や穀物庫、
明治時代に建てられた郵便局舎など、小平市の有形文化財に指定された
4つの貴重な建物が移築され、保存されています。
かつての小平の姿を後世に伝えたいという市民の郷土愛によって、
この村が開かれたんですね。
ひときわ大きなかやぶき屋根が目を引くのが「旧神山家住宅主屋」。
江戸時代に建てられた農家で、昭和まで実際に人が住んで生活していたそうです!
屋外に干されているのは本物の大根。「生活展示」といって、
建物だけではなく、当時の人々の暮らしぶりも展示の一部なのですね。
土間にはかまどなどが置かれた台所があり、すぐ隣には馬屋が。
昔は青梅街道を行く人々のために、馬を休ませる「馬宿」としての役割も果たしていたんです。
中二階には蚕を育てる棚が設置され、ひとつ屋根の下で人間と動物や虫たちが
一緒に暮らしていたことがわかります。
いろりには赤い炎がちらちら。
煙には防虫効果があるとのことで、毎朝、職員の方が火を入れています。
用水路の水で動いている水車小屋は新たに復元されたもの。
小平ではお米がほとんど採れず、ヒエ・アワ・小麦などの穀類を畑で作っていました。
人々はお祝いなど「ハレ」の日には水車などで挽いた小麦粉を使って、
手打ちうどんを作って食べていました。
それが「小平糧うどん」という郷土料理。
油揚げや野菜が入ったあたたかいつけ汁に、冷たいうどんをつけて食べるというもので、
つけ麺に似てるかも?!
この「小平糧うどん」、なんと実際に「ふるさと村」で食べられるんです!
土曜・日曜・祝日に、1日限定50食が販売されるとのこと。
なお、園内でイベントを実施するときはお休みする場合がありますので、
営業日は公式サイトをご確認ください。
庭には、けん玉や竹とんぼ、ベーゴマ、メンコ、竹馬といった
昔ながらの日本の遊び道具が置いてあります。
子どもよりも大人の方が、懐かしくて思わず手に取ってやりたくなること必須!
今の子どもたちにも人気で放課後に毎日のように遊びに来る小学生もいるんだとか。
「ふるさと村」ではさまざまなイベントが開催されており、
子どもからお年寄りまで、地元の方々でにぎわっています。
もちつきや豆まき、ひな人形やこいのぼりの展示といった季節ごとのイベントをはじめ、
紙芝居やベーゴマ大会、郷土学習では柏もちや竹細工を作ったり。
毎月必ずなにかしら開催されているので、ぜひ公式HPをチェックしてみてください☆
今回ご案内していただいたボランティアガイドの渡部栄治さん。
昔の人々の暮らしぶりを生き生きと説明してくださいました。
希望するとガイドしていただけるので、ぜひじっくり見学してみてください。
スポット情報
スポット名 | 小平ふるさと村 |
---|---|
所在地 | 東京都小平市天神町3-9-1 |
営業時間 | 10:00~16:00 |
休業日 | 月曜日、第3火曜日、休日の翌日(土・日曜日に当たるときは翌日)、年末年始(12月27日~翌年1月5日) |
TEL | 042-345-8155 |
Webサイト | http://kodaira-furusatomura.jp/ |
この記事を書いた人
こだいら観光まちづくり協会さん
コメント
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加藤勝也さん
一見都会化したまち中で、門をくぐったとたんに、タイムマシンに乗って時代をさかのぼってやってきたような非日常空間が出現します!ある人には懐かしく、ある人には未知の発見が。ふるさと村は地域を知る第一歩スタート地点です。