開店以来、街の人々に愛されてきた昭和レトロなケーキ屋「ドリヤン洋菓子店」☆ スイーツカフェ買う

西武国分寺線の鷹の台駅の改札を出ると目の前に現れる「ドリヤン洋菓子店」。

店主の富永康之さんが1988年に店を引き継いで以来29年間、ずっとここで営業しています。

ケーキを抱えたコックの看板と昭和レトロな佇まいがなんともいい味☆

 

 

ショーケースには、イチゴのショートケーキやモンブランといった定番をはじめ、

季節限定の可愛らしいケーキがズラリと並んでいます。

ケーキは裏の工房で2人の職人さんが早朝から手作り。

 

▲見ているだけで楽しいショーケース。どれも本当に美味しそう! 焼き菓子コーナーもあります。

 

生地に小平産のブルーベリーを練り込んだ「ブルーベリーバームクーヘン」(1個210円)は

ドリヤンのオリジナル。コダイラブランドにも認定されています。

実は、富永さんのお兄さんが日本にバウムクーヘンを広めていった職人グループの1人で、

富永さんもこのお店をやる前は手伝っていたのだそう。今はフワフワしたバウムクーヘンが

主流のようですが、富永さんは昔ながらのバターがたくさん入ったどっしりした風味に仕上げています。

ここでしか買えない正統派のバウムクーヘンは手土産にもぴったり☆

 

ショーケースの奥は喫茶室。朝は9時からモーニング、昼はランチ、そして喫茶と19時まで通し営業です。

 

▲“The喫茶店”というような雰囲気の店内、少し暗めの照明がとっても落ち着く☆

 

サラリーマン、子連れのお母さん、近くの中央体育館で汗を流してきたグループ客、学生など…

さまざま年齢層のお客さんがひっきりなしに訪れます。

「ほとんどが地元の方です。でも、学校が多いから学生もたくさん寄ってくれますね。

休日には、玉川上水を散歩して休憩をとる方も」(富永さん)。

 

おしゃべりをしたり、1人静かに本を読んだり、打ち合わせをしたり、

皆さん思い思いに過ごしています。

これは昔から変わらない光景なんでしょう。

 

ショーケースのケーキはすべてここで楽しめますし、それ以外のメニューも豊富♪

トースト類やサンドイッチをはじめ、クレープやパフェ、ヨーグルトなどもあります。

 

▲ミックスサンドはサラダ付きで栄養も満点。単品は630円、飲み物とのセットは880円。(どちらも税込)

 

人気はボリュームたっぷりの分厚いミックスサンド。

瑞々しい野菜たちとふわっとやさしい味の卵、ハムのバランスが絶妙!

パンに塗られたマスタードがアクセントになっていて、飽きのこない味わいです。

「具材がはみ出てきてちょっと食べづらいんですが(笑)、

これは全部一緒に食べてこそおいしいんです」(富永さん)

 

コーヒーは有機栽培の豆を使用。ブレンドやアメリカンは100円でお替わりできます♪

 

▲人気はやっぱりバナナチョコレート。単品550円、飲み物とのセットは750円(どちらも税込)。中には自家製カスタードクリームがたっぷり。甘さは控えめですが、しっかりとコクがあっておいしい♪

 

クレープは食べ歩きのイメージがありますが、喫茶店できちんと味わうと、ちょっと特別な気分。

自家製のカスタードクリームは甘さ控えめに作られているので、1人でペロッと食べることができ、

とっても満足感があります。これは“おとなのクレープ”と言えるかもしれません。

バナナチョコレート以外にもマロンアーモンドなど5種類あるのも嬉しいところ。

 

▲ストロベリーパフェ720円(税込)。大きなイチゴが載っており、ボリュームもたっぷり!

 

普段はなかなか頼まないパフェも、ここでなら食べたくなりそう。

パフェはストロベリーやフルーツなど7種類。ブルーベリーパフェがあるのが小平らしい☆

 

ところで、「ドリヤン」とはどんな意味なのでしょうか。

店名は以前の店から受け継ぎましたが、実は富永さんも意味を知らなかったんだそう。

「津田塾大学の学生が調べてくれたんですが、なかなかわからなくて。

スペインから帰国したお客さんとお話していたら、どうやらスペイン語で“めぐりあう”と

いう意味があるとのことでした。

よく果物のドリアンと間違えられますが、うちは“ドリヤン”です(笑)」(富永さん)

 

コースターやナプキンにあしらわれたキャラクターはどことなく富永さんに似ています。

お店の前の看板も人気で、卒業式の日には一緒に写真を撮っていく学生も多いそう。

 

▲レトロ感がたまらないコースターやナプキン。お店の前の看板も可愛い!

 

喫茶室は19時に閉まりますが、ケーキ屋は22時まで営業!

都心だってこんなに遅くまで開いているケーキ屋さんはなかなかありません。

しかもお休みは元旦のみ!

 

「“開いていてよかった”という声を聞くと、早い時間に閉店できないですよ」と富永さんは笑います。

夜、電車で帰ってきたお父さんが、家族のためにケーキを買い求める姿が思い浮かびます。

暗がりの中にホンワリと温かい灯りを見たら、どんなにかホッとすることでしょう。

きっとたくさんの笑顔がドリヤンから生まれてきたんですね。

 

▲サンドイッチやパフェなどは富永さんの担当。注文を受けてから作ります。

 

“街の人に愛されるケーキ屋さん”。一口にそう言いますが、そこには街の人を思い、

丁寧に積み重ねてきた年月がありました。

鷹の台駅の前でいつまでも変わらないでいてほしい……そんな思いが湧いてくる素敵なケーキ屋さんでした☆

スポット情報

スポット名 ドリヤン洋菓子店
所在地 東京都小平市たかの台46-8
営業時間 9:00~22:00
休業日 元旦
TEL 042-343-0005
Webサイト なし

この記事を書いた人

こだいら観光まちづくり協会さん